よかろうもん!

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migrateでストレージエンジンを指定

railsアプリケーションを動作させるためには、DBのmigrateをしてコマンド一発でテーブルの作成および変更ができます。そのため、利用者は安易に構築ができるようになるのですが、裏ではどのような処理が走っているのでしょうか?
今回はMySQLのドライバについて少しだけ調査してみましたので、そこで学んだことを書き留めておきます。

railsでマイグレートをすると、InnoDBに対応していればストレージエンジンはデフォルトでInnoDBになります。
これは、以下のコードを読むことで理解できます。
activerecord/lib/active_record/connection_adapters/mysql_adapter.rb
一部抜粋

def create_table(name, options = {}) #:nodoc:
  super(name, {:options => "ENGINE=InnoDB"}.merge(options))
end

mysql_adapterでストレージエンジンがべた書きされています。
※まさかべた書きとは思ってもいませんでしたが・・・

そのため、このENGINEをMyISAM等に書き換えてやればエンジンの変更は可能です。
しかしアダプターに変更を加えるのは微妙ですね・・・。
理由は、CREATE TABLEをすると必ず指定したエンジンになってしまうため。
#指定したエンジンをMySQLをmakeしたときに有効にしていればですが。

テーブル全てを特定のエンジンにする&ActiveRecordをfreeze(vendor/rails以下に凍結)するという制限付きで利用する分には妥協すればOKかもしれませんが、これじゃあカッコ悪いですよね。

というわけで何かよい方法はないかと調べていると、
マイグレートファイルでストレージエンジンを指定できることが判明。
なので、特定のテーブルのみエンジンを変更することができます。

指定方法は、マイグレートファイルに以下のように記述します。

class AddStatusTable < ActiveRecord:migration
 def self.up
  create_table(:statuses, :options => "ENGINE=MyISAM DEFAULT CHARACTER SET=UTF8") do |t|
   t.column(:status, :string, :null => false)
  end
 end
 def self.down
  drop_table(:statuses)
 end
end

CRAETE TABLEのオプションで上記のようにENGINEと文字コードを指定可能です。

これで、参照しかしないテーブルについてはエンジンをInnoDBからMyISAMに変更してレスポンスの高速化を図ることもできるはずです。
#試したことがないので控えめにしときます・・・