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英字キーボードを日本語キーボードとして利用する時のキーマップの変更方法〜lenovo x200sの場合〜

lenovo x200sが届いたのですが、その筐体のキーボードがUSキーボードであり、日頃から日本語キーボードしか使い慣れていない私にとっては多少しんどかったりします。#購入時に確認しなかった私が悪いのですが…。
日頃は、ノートPCとディスプレイを接続し、デュアルディスプレイで作業しており、そのノートPCにキーボード&マウスをUSB接続させて、それらをInputデバイスとしています。
そのため現状は、ノートPCのキーボードがUSで、それに接続しているキーボードが日本語キーボードです。なので、デスクでUSBキーボードを利用する時とデスクから離れてノートPCのみを利用する時とではキーボードの型式を変更しないといけません。そこで何とかしてUSキーボードでも日本語キーボードのように使えないものかと思い調べてみました。
結局、これがベストだ!という方法は見つからず、キーバインディングを変更することとしましたので、その方法を残しておきます。
ちなみにOSはUbuntu 8.10の場合ですが、他ディストリビューションでも同じような方法でキーマップを変更することは可能だと思います。

キーコードの調査

USキーボードにて入力をするときに困るのは、「パイプ( | )、エンマーク(¥)」と「アンダースコア( _ )」が入力できないことではないでしょうか。そこで今回は、これら2つのキーを日頃使わないキーに割り当てたいと思います。幸いにもx200sにはフォワード/バックキー(※)がついており、私はこれらをりようしていないため、このキーに付け替えてみます。
thinkpad x61を三ヶ月間使ってみて 

まずは、フォワード/バックキーのキーコードをxevコマンドを利用して調べてみます。

$ xev

するとEvent Testerウィンドウが開きますので、そのウィンドウ上にカーソルを移動してみてください。すると、コマンドを発行したコンソールが更新されると思います。そのEvent Testerウィンドウをクリックしてフロントにして、何らかのキーを押してみてください。キー入力を受け付けるとコンソールに、KeyPress event(キーが押された)や、KeyRelease event(キーが離された)が表示されてます。

f:id:interu:20090322141542p:image

以下はバックキーを離して、フォワードキーを押したときの表示です。

KeyRelease event, serial 34, synthetic NO, window 0x3a00001,
root 0x7d, subw 0x0, time 2402469, (4,177), root:(848,228),
state 0x0, keycode 166 (keysym 0x1008ff26, XF86Back), same_screen YES,
XLookupString gives 0 bytes:
XFilterEvent returns: False

KeyPress event, serial 34, synthetic NO, window 0x3a00001,
root 0x7d, subw 0x0, time 2402659, (4,177), root:(848,228),
state 0x0, keycode 167 (keysym 0x1008ff27, XF86Forward), same_screen YES,
XLookupString gives 0 bytes:
XmbLookupString gives 0 bytes:
XFilterEvent returns: False

この表示のkeycodeより、バックキーのキーコードは166フォワードキーは167であることが確認できます。

キーの割り当て変更

キーの割り当てをする場合は、xmodmapコマンドを利用します。まずは、どのキーコードにどのようなキーを割り当てるかを設定ファイルに記述しておきます。今回は、ホームディレクトリにcustom.xmodmapというファイルに以下の内容を記録しておきます。

keycode 166 = backslash underscore
keycode 167 = backslash bar

これは、キーコード166に、通常入力時はバックスラッシュキ( \ )、Shiftを押しながら入力された場合にアンダースコアキー( _ )が入力されるような設定です。キーコード167については、Shiftを押しながらキーが押された場合はパイプ( | )が入力されます。あとは、この設定を読み込めばOKですので、以下のコマンドを発行してみてください。

$ /usr/bin/xmodmap /home/[アカウント名]/change.xmodmap

以上でキーマップを変更することができました。ログイン時に自動的に割り当てたい場合は、ログインシェルの設定ファイル(.bashrcや.zshrcなど)に登録しておくとよいでしょう。