Ubuntu 9.10でiTunes 9を動かす方法(難あり)
以前、「Ubuntu(Hardy)でitunesを使えるようにする」のエントリで、Ubuntu 9.04でiTunesを動かす方法を紹介しました。
しかし、Ubuntu 9.10にアップグレードすると、今まで動いていたiTunesが動かなくなりました。
wineコマンドでiTunesを起動しようとすると、以下のようなログが出力されていました。
err:module:import_dll Library QTCF.dll (which is needed by L"C:\\Program Files\\QuickTime\\QTSystem\\QuickTime.qts") not found
実際にQuickTime.qtsやQTCF.dllが存在しないのかと思って確認してみたが、これらは存在してます。
もしかしすると、表示されているパスを認識できていないのかもしれませんね。
そのように思う理由は二つ。
(1) Cドライブの c: のシンボリックリンクが大文字でない
(2) Program Files に空白スペースがはいっている
なので、それぞれに問題がないかどうかを確認してみました。
結論を言うと、(2)が原因だったようです。
#もしかしたら私のubuntu環境でのみ発生したエラーかもしれませんので、その点はご理解ください。
なにはともあれ、iTunesをUbuntu 9.10で動かすことができたので、その手順を以下で紹介します。
まずはiTunesをインストールするディレクトリを作成します。
$ mkdir ~/.wine/drive_c/INSTALL
続いてiTunesのインストール。最新のiTunesをダウンロードしてきて、お決まりのコマンドを実行します。
今回はiTunes 9をインストールします。
$ wine ~/iTunesSetup.exe
インストール時に指定するインストールパスは以下に設定してください。
C://INSTALL/iTunes
インストール途中はこんな感じです。
これで正常にiTunesをインストールできるはずです。
#インストールパスを変更せずに、デフォルトのパスのままでもiTunesのインストールはできますが、起動に失敗する可能性が高いです。私は失敗しましたので。。。
それでは、iTunesを起動してみましょう。
すると、起動時に以下のようなログを出力し、iTunesの起動に失敗します。
X Error of failed request: GLXBadDrawable
Major opcode of failed request: 153 (GLX)
Minor opcode of failed request: 5 (X_GLXMakeCurrent)
Serial number of failed request: 990
Current serial number in output stream: 990
X関連のエラーが発生しているようです。
なので、openglオプションを付け、以下のコマンドで起動します。
以下のキャプチャのようにXがおかしくなりますが、iTunesを起動させることができました。
まぁ、難ありではありますが、何とか動かすことはできました。
X関連のエラーについては、来週あたり原因を探ってみます。