Ubuntu 10.4(Lucid Lynx)でセンタースクロールを使えるようにする方法
いよいよあと2日で正式版Ubuntu 10.4がリリースされます。
10.4では、いくつもの仕様変更がありますが、その中の一つに8.10(Hardy)で取り入れられたHALによるハードウェア設定の見直しがあります。
そのため、利用しているPCによっては、10.4にアップグレード後に、ブラウジング中のセンタースクロールが利用できなくなるかもしれません。
私の場合、過去のエントリ『Ubuntu 8.10(intrepid) on ThinkPad X61 でセンタースクロールを使う』にて、トラックポイントを押したまま、トラックポイント・センターボタンでスクロールさせる方法を紹介していましたが、これはHALの設定に追加していたものでしたので、今回の仕様変更により、これが動作しなくなります。
そのため、8.04(Hardy)以前のようにxorgにて設定しなければなりません。
現状、正式版はまだリリースされていないため、あくまで10.4βにて試した内容にはなりますが、センタースクロールが出来るようにするためには、以下の設定を追加するとよいです。
※動作確認したクライアントPCは、Lenovo X200s及びX61です。
新規にxorgの設定ファイルを追加します。
設定内容は以下の通り。
Section "InputClass"
Identifier "Trackpoint Wheel Emulation"
MatchProduct "TPPS/2 IBM TrackPoint|DualPoint Stick|Synaptics Inc. Composite TouchPad / TrackPoint"
MatchDevicePath "/dev/input/event*"
Option "EmulateWheel" "true"
Option "EmulateWheelButton" "2"
Option "Emulate3Buttons" "false"
Option "XAxisMapping" "6 7"
Option "YAxisMapping" "4 5"
EndSection
設定後には、リブートを実施してください。
すると、センタースクロールができるようになります。