よかろうもん!

アプリからインフラまで幅広くこなすいまどきのクラウドエンジニアが記す技術ブログ

インキュベーションオフィス「Plug and Play TechCenter」に行ってきました

Jannovation Week 1日目

本日予定は、ツアー参加者の方々との合流と、Oracleオフィスでのランチ、Plug and Play TechCenterへの訪問、最後にツアー参加者とスタッフの方々、さらにはサンブリッジ代表のアレン・マイナーさんを囲んでのディナーが企画されていました。

正午頃にサンフランシスコ空港でツアー参加者の皆さんと合流することになっていましたが、飛行機遅延などの影響で合流時刻が遅れ、残念ながらOracleでのランチは中止となってしまいました。
飛行機遅延はどうしようもないので、まぁ、仕方がないですね。

で、ツアー参加者と合流したときのファーストインプレッション。
みんな若い!
そして学生が多い!

この2つに尽きます。

最終的にディナーの時に様々な方々とお話をさせていただいたことで、大学のインキュベーション絡みであったり、日本人インキュベータとして名のある方が大学で講演などをしていることなどの影響で、学生の参加が多いというのは納得できました。

で、合流後ホテルを経由して早速、スタートアップを支援するオフィスであるPlug and Play TechCenterを訪問しました。

■ Plug and Play TechCenterについて
まずはPlug and Play TechCenterの外観。
f:id:interu:20110802151450j:image:w360

内装はTANABATAイベントに合わせてか、ちょうちんなども飾られていた。
f:id:interu:20110801152322j:image:w360


このCenterは基本的に場所貸しがコアだが、メンターサービスなども行なっている。
そして、スタートアップのバリエーションを増やす取り組みもしているらしい。
支援するスタートアップの数を増やすだけでなく、バリエーションを増やそうとしていると言っていたが、これには何か理由があるはずなので、明日以降Plug and Play TechCenterに行く時に質問してみよう。

以下はExitに成功したスタートアップの一部。
f:id:interu:20110801153613j:image:w360

スタートアップの情報としては、以下のようなことも聞けた。

  • ここで支援しているスタートアップのExitとしては、IPOもあるが、BuyOutが多いらしい。
  • Exitの平均は大体3年くらい。
  • スタートアップの平均規模は2,3名が多い。

オフィスはスタートアップ毎にセクションが割り当てられ、セパレートされていた。
f:id:interu:20110801155943j:image:w360


ここPlug and Play TechCenterの解説をしていただいている中で、シリコンバレーの特徴についても教えていただくことができた。

  • フォーチューン100の500社の内、GoogleやHP、Yahooを含む100社がシリコンバレーに集中している
  • 何事もオープンで助け合うし、情報もシェアし合うのが当たり前
  • スタートアップのエコシステムが出来あがっている

 ちなみにエコシステムがあるから何かよいかというと、
 ・低コストでできる
 ・スピードが早い(そのためExitも比較的はやい)
 ・より良いproductになる(スタートアップ支援者も多いし、Demoをするイベントなども定期的に開催されてフィードバックをもらえる機会が多いからだろう)
 とのことだ。

ちなみにこのCenterにはUniversityも沢山参加しているようだ。
これは優秀な大学生がいるかららしい。Startup Campという大学向けイベントも積極的に開催しており、ここで優秀な学生を鍛えたりもしているとのことだ。

f:id:interu:20110801155439j:image:w360

f:id:interu:20110801155734j:image:w360

■ Plag and Play TechCenterのアントレプレナーのインタビュー

GrowthQのSidney MinassianさんがLiaseというツールをローンチした時経験談話やシリコンバレーがどのようなところだと感じるかなどを聞くことができた。

シリコンバレーのスタートアップはとして気をつけることや、得られるメリットについて以下を挙げられていた。

  • ローンチ時もしくは前のDemoが大切
  • Demoでうまく行けば、Microsoftや Salesforceなどの有名企業からも声がかかる
  • 完成度が高い状態ではなく、7〜8割が出来ていればよく、日本企業のように完璧でないとローンチできないなどと考えなくて良い
  • カンファレンスなどではソリューション見せてくれという声がかかりやすく、そこで顧客獲得することもできる
  • ハイリスクハイリターンが当たり前ということは承知の上なので、日本や諸外国と比較し投資は受けやすい
  • 日本やオーストラリアでは失敗するのはNGだが、シリコンバレーでは、何回か失敗しても大丈夫という文化ができている(失敗は恥ではなく、次のステップアップのための経験だととらえてもらえる)
  • ローンチイベントなど沢山開催されていおり、ネットワーキングがしやすい環境になっている
  • TechCrunchやMashableなども目を光らせているので、世界的に有名な記事などに掲載されやすい
  • E-bayやPayPalなどの大企業もスタートアップを支援したいと考えている

f:id:interu:20110801164800j:image:w360

逆にシリコンバレーのスタートアップだからこそのデメリットもあると言われていた。

  • 海外に拠点を置くと投資家の目を引けない
  • シリコンバレーには優秀な人材が多いが、優秀な人材を呼び込むための材料(強み)を持っていないと優秀な人材を確保できない


以下、一日のツアーを終えての個人的な感想。
このPlug and Play TechCenterには280社ほどのスタートアップが入っているらしいが、オフィスにいた人は少なかったように思えた。
バケーションシーズンなのか、毎日このCenterに来ている人が少ないのかは定かではないが、このアメリカのノマド事情についても知っておきたいので、こちらも明後日あたりに質問してみよう。