よかろうもん!

アプリからインフラまで幅広くこなすいまどきのクラウドエンジニアが記す技術ブログ

Engine Yard はアジャイルを実践していた! しかも、おもてなし精神まで...

Jannovation Week 4日目のプログラムには、個人的に最も興味があった"RailsアプリケーションのPaaSで有名なEngine Yard"の見学がありました。他にもCyberAgent Americaで活躍されている西條さんのトークセッションや、インキュベーションセンターのRocketSpaceの見学などがありましたが、これらについては次のエントリで書こうと思います。

まずは最も興味があったEngine Yardについて。

Engine Yardが入居しているビルはサンフランシスコ市街地にあります。TwitterやGitHubなど最近人気のWEBサービスを提供している企業の多くがこのサンフランシスコ市街地にオフィスを構えているそうです。

バスがついて、Engine Yardが入っている建物に足を踏み入れると、本ツアーのためにEngine Yardがわざわざ用意してくれたパネルがありました!
f:id:interu:20110804164923j:image:w200

ツアー内で初めてのことだったので、ちょっと感激。
これだけではなく、オフィスに到着すると、フルーツてんこ盛りのテーブルが!!!
f:id:interu:20110804144816j:image:w360
SVP of ProductsのRoger Levyさん(男性)もお出迎えしてくださいました。


USではめずらしく、"おもてなし精神"を大事にしている企業だということを肌で感じることができました。
この"おもてなし精神"は、Engine Yardが提供しているサービスが"ユーザに選ばれるものであること"を実現する上で大切な考え方なのでしょう。

このあと、実際に開発現場を見せていただく時間が用意されていたので、Developerの方に開発スタイルや利用しているツールについてヒアリングしてみました。

開発環境は主に、Mac + Vim or Emacs + Screenという感じ。ただ、どういう意味かはわかりませんが、Vimはオリジナルだ!と言っていました。
一部、IDEを使っている人も居るようですが、IDEを使っている人は限りなく少なく、ターミナルのVim/Emacsが多いようです。
そして、ソースコードリポジトリはやはりGitHub(もちろんgitを利用)で、Issue TrackingにはTracのようなものを利用しているとのことでした。

開発スタイルは、アジャイルを実践していると言うだけあり、2人でペアプログラミング(ペアプロ)しながら開発を進めているペアも多々見受けられました。
話しかけた人は、ペアプロをしていた方で、片方のディスプレイで個人作業を進めつつ、もう一方のディスプレイでメイン開発者(ドライバ)がコーディングしている状況を共有して見ているという開発スタイルでした。ドライバが手が止まっていたり、わかりにくいコードを書いていたりすると、声をかけ、話し合ったりするそうです。ちなみに、2人で隣どおしで座っているのではなく、斜め向かいに相手が座るというやり方でした。
f:id:interu:20110807102656p:image:w360

Developerが集まっているセクションの開発風景はこんな感じでした。
f:id:interu:20110804164724j:image:w360
広いスペースが割り当てられており、ひろり一人がのびのびと開発できるように各個人にゆとりあるスペースが割り当てられています。また、収益も出ている企業まで成長したためでしょうが、スタートアップ企業と比較して、個々人に大きなディスプレイが割り当てられている比率が高かったです。

Developerとのコミュニケーションが終わったら、続いてCEOのJohn DillonとSVP of ProductsであるRoger Levyがトークセッションを行なってくれました。
トークセッションでは、SVにおけるIT業界の流れと、Engine Yardが提供しているサービスの紹介がありました。

f:id:interu:20110804151202j:image:w360
CEOのJohn Dillonさんによるトークセッション風景です。


その中で特に記憶に残っているのは、以下の4つです。

  • 100人の普通のプログラマを雇ってサービスを作るより、5人の優秀なプログラマがサービスを作る方が優れたものが作れる
  • 営業で売るのではなく、ユーザが自ら使ってくれるようなサービスを提供したい
  • 短いサイクルで少しずつ回していき、ユーザにとってより良いものにしていきたい
  • Customerの声を大切にしている

これらはずべて、SonicGardenで定期的に行なっている合宿時に我々が考えていた「価値観」と似ており、自分たちの考え方はEngine Yardとも同じなのだということに驚きました。


見学終了時にはおみやげまでいただきました!
ここにもサプライズがw
f:id:interu:20110804164656j:image:w360
一緒に写っているのはヒアリングをした方(名前は忘れたw)で、親切丁寧にいろんなことを教えてくださいました。
日本語で書いても届かないかもしれませんが、本当にありがとうございました!


次のエントリでは、CyberAgent Americaの西條さんのトークセッションについて書きます。