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よかろうもん!

アプリからインフラまで幅広くこなすいまどきのクラウドエンジニアが記す技術ブログ

楽しくITの仕事をするために身につけてほしい基本的な考え方 〜 脱チェックリスト方式 〜

教育

ソニックガーデンは小さな組織ではありますが、その中には新卒の社員もいます。
ちなみに来年度も1名新卒メンバーがJOINする予定になっています。

若手を採用するにあたり早く能力の高いエンジニアになってもらいたいという想いから、入社1年目のエンジニアにはコードレビューと同様にワークレビューも実施しています。


http://www.flickr.com/photos/35468141938@N01/99234606
photo by inju


ワークレビューって具体的に何なの?と思われるかもしれませんが、これは毎週末実施する"ふりかえり"を通じて社会人/エンジニアとして常に成長できるようにするための仕組みです。

詳しくは『自律的に現場を改善できるチームをつくるための「ふりかえり」の進め方 〜 KPTと進め方のノウハウ | Social Change!』に書いてあるのでぜひご一読ください。


今回はその"ふりかえり"であった出来事を1つ紹介しようと思います。

弟子(新人)が仕事をいろいろやっていくと必ずミスをします。
そんな時は毎週のふりかえりで、

  • そもそもそれは本当に問題なのか?
  • 問題なら何が原因の本質か?

などを一緒に考えていきます。

そして問題の本質が見えてきたら、次回、同じことを繰り返さないためのTRY(トライ)を考えます。そのときの解決策として、"チェックリストをつくって、最後にそのチェックリストと照らしあわせて確認する”というTRYが出てきたりします。


が、この考え方で仕事をやっていっても楽しくないと思いませんか?

ミスをしないためにチェックリストをいっぱい作り、都度増えていく沢山のチェックリストと照合するという単純作業。いつの日かこのチェックリストに沿って確認することが仕事の目的となり、仕事の本質を見失ってしまうかもしれません。


では、どうすればよいでしょうか。

例として、家庭ゴミを取り上げてみます。
東京のゴミ分別は4種類ですが、神奈川のとある地域では10種類のところがあるようです。分別数を増やしたことでリサイクル率が向上し、ゴミ処理施設の稼働に余裕ができることで新規に処理施設を作らずに済み効果があったらしいです。
自治体視点では効果があったようですが、ゴミの分別数が増加したこと正しい分別をしていないゴミも増えたそうです。その対策として自治体は、監視スタッフを配置し、正しい分別ができてないゴミが頻繁に捨てられているところを見回り、正しい分別ができてないゴミがあった場合にはそのゴミ袋を開封し、誰のゴミかを特定し該当者に警告するそうです。

この仕組み、ゴミ分別というチェックリストを増やし、さらには見回りというチェックリストを増やし、ダメならゴミを捨てた本人に指導するという、チェックばかりの仕組みですよね。

そのため、自治体の成果としては良い結果になるかもしれませんが、

  • ゴミ分別数が増えると、家庭での仕分けが大変になる
  • 違反者は指導されると良い気持ちではいられない、分別の仕組みが複雑なのが悪いと思ってしまう
  • 監視員が違反者に通知する際は、いざこざになりそうなので積極的にはいきたいとは思わない可能性

という負のスパイラルが発生しがちです。

負のスパイラルが発生すると、その仕事が嫌になってしまいますよね。

理想としては、”ゴミ分別を気にしなくてもリサイクル率が向上する"がありがたいはずです。
それを実現するためには、ゴミ分別場でゴミの仕分けを行い、リサイクル効率をあげれば良いですよね。


このようにチェックリスト方式で確認項目を増やしていってガッツで乗り切るというようなつまらないやり方ではなく、問題の本質を捉えて三方良し的になる仕組みを考えれるようになると、仕事も楽しくなっていきます。

そのため、"チェックリストをつくって、最後にそのチェックリストと照らしあわせて確認する”というようなTRYが出た場合は、本当に解決したい問題は何かを弟子と共にもう一度考え直すようにしています。


考え方を少し変えるだけで仕事が楽しくなる、楽しい仕事がモチベーションにつながる。
そんな仕事を自分で作れるエンジニアになりたいですね。


※人命を扱う仕事など小さなミスが大きな事故につながるシーンでチェックリスト方式は有効と考えています