Ubuntu(Hardy)でitunesを使えるようにする
そろそろUbuntuで生活できるようにしようと思いはじめてきた今日この頃。
しかしながら、なかなかWindows生活から離れられない状況です。なぜなら携帯がiphoneであるため。
iTunesなしではiphoneの価値が激減してしまいます。
iTunesはWindowsとMacには対応しているものの、現段階ではLinuxには非対応です。
なので今日は、LinuxでiTunesを利用可能にするために、Windowアプリケーションを動作させるためのオープンソース・ソフトウエアであるWineをインストールして、それからiTunesをインストールしてみます。
今回インストールするソフトウェアのバージョンは以下の通りです。
- Wine 1.1.4 (Development)
- iTunes 7.7
Wineのインストール
まずは開発版のWineをインストールするためにリポジトリを追加します。
[ubuntu]$ sudo wget http://wine.budgetdedicated.com/apt/sources.list.d/hardy.list -O /etc/apt/sources.list.d/winehq.list
続いて、Wineパッケージをインストールします。
[ubuntu]$ sudo apt-get update
[ubuntu]$ sudo apt-get install wine
念のためにインストールしたWineのバージョンを確認しておきます。
[ubuntu]$ wine --version
wine-1.1.4
これでWineのインストールは終了です。
iTunesのインストール
AppleのサイトからiTunes7.7(Windows XPまたはVista)をダウンロードしてきます。
次に以下のコマンドでiTunesのインストールをします。
[ubuntu]$ wine ~/iTunesSetup.exe
iTunesのインストールは基本的にデフォルトの設定で進めていきます。
#当方はデスクトップにショートカットを表示しないなどのチェックを外した以外はデフォルトのままでインストールをおこないました。
インストールが終了したら、iTunesを起動してみます。
[ubuntu]$ wine ~/.wine/drive_c/Program\ Files/iTunes/iTunes.exe
#「アプリケーション」→「Wine」→「Programs」→「iTunes」→「iTunes」で起動してもOKです。
すると、以下のようなログが出力され、立ち上がったウィンドウがすぐに終了してしまいます。
#場合によっては、ウィンドウすら立ち上がらないかもしれません。
err:module:attach_process_dlls "odbc32.dll" failed to initialize, aborting
err:module:LdrInitializeThunk Main exe initialization for L"C:\\Program Files\\iTunes\\itunes.exe" failed, status c0000005
これでは使い物になりませんね。odbc32.dllに問題があるようなので、winetricksを利用して、MicrosoftからODBCドライバをダウンロードし、インストールします。
[ubuntu]$ wget www.kegel.com/wine/winetricks
[ubuntu]$ sudo mv winetricks /usr/local/bin/
[ubuntu]$ sudo chmod +x /usr/local/bin/winetricks
[ubuntu]$ winetricks
以下のような画面が表示されるため、「mdac25」にチェックを入れて次へ進み、ライセンスに同意し、インストールを完了させます。
それでは再度、iTunesを起動してみます。
[ubuntu]$ wine ~/.wine/drive_c/Program\ Files/iTunes/iTunes.exe
#「アプリケーション」→「Wine」→「Programs」→「iTunes」→「iTunes」で起動してもOKです。
iTunesの起動には成功しましたが、今のところ、iTunes Storeへのアクセスは失敗してしまいます。ですが、RadioやMusicは問題なく利用できています。
Ubuntu生活への完全移行にはもう少し努力が必要なようですね。